8月8日は「エンディングノートの日」――書いたその先に、必要なこと
今日、8月8日は「エンディングノートの日」なのだそうです。
エンディングノートが生まれてから、かれこれ35年。
35年が経った今でも、エンディングノートという言葉に抵抗があるという声は少なくありません。しかし、国や自治体が正式に活用する時代となり、その役割は確実に広がっています。
一方で、終活という言葉が生まれて17年。
今では終活は、死の準備だけではなく、これからどう生きるかを考えることとして、ずいぶん身近になりました。
私自身も、エンディングノートを書き、財産簿を整理し、やりたいことリストは毎年更新しています。できたこと、できなかったこと、途中で挫折したことも備忘録として書き残しています。
ノートに向き合うことで、気持ちやお金の身辺整理が進み、これからの方向性もずいぶん見えてきました。
だからこそ、最近もう一つ、気になることがあります。
エンディングノートは、「書くこと」だけで十分なのだろうか?
家族や看護師さん、介護士さんなど、支えてくれる人たちに伝わる形になっているのだろうか?
例えば、
- 自宅で過ごしたいと書いてあったら、
――具体的には、どこまで自宅で過ごしたいのでしょう? - 家族に迷惑をかけたくないと書いてあったら、
――本当は、家族にどうしてほしいのでしょう? - 延命治療は望まないと書いてあったら、
――どのような状態を想定しているのでしょう? - お金のことは子どもに任せると書いてあったら、
――何を、どこまで任せたいのでしょう?
そして、
- 一番大切にしていることは、このノートのどこを読めば分かりますか?
こうした質問を誰かにしてもらうことで、初めて自分の意思が、もう一段はっきりすることがあるのではないでしょうか。
私は、エンディングノートは「書いて完成」ではなく、
人に伝わるところまで育てることも大切なのではないかと思うようになりました。
ところが、エンディングノートについて誰かに質問してもらう機会は、意外とありません。
書いたものを見せるのは、少し勇気がいる。
そもそも、何を質問してもらえばいいのかも分からない。
もし、安心して、
- 好きなこと、嫌いなこと、苦手なことも書きましょう!
- 空欄より、書かない理由を書いておきましょう!
- 書いたノートの中で、今一番気がかりなことは何ですか?
と問いかけてもらえる場があったら――。
私は、そんな場があってもいいのではないかと思っています。
毎年、会員向けの研修や市民向けセミナーでお話しする機会をいただいています。
だからこそ、次に何をテーマにするのかを先に決めるのではなく、
まずは自分の中にある疑問を言葉にしてみたいと思いました。
「エンディングノートを書いた。でも、これで本当に自分の意思は伝わるのだろうか?」
この疑問、皆さんはどう思われますか?
同じように感じたことはありませんか?
皆さんの率直なご意見をお聞かせください。
皆さんの声を聞いてから、次の一歩を考えてみようと思います。
8月8日の「エンディングノートの日」に、書いたその先のことを考えてみました。